教員紹介

TEACHING STAFF

髙村 昇

国立大学法人 長崎大学

髙村 昇 Noboru Takamura

「被ばく医療科学」を担う人材の育成に向けて

長崎大学ではこれまでも、2010年度から保健学専攻内に「放射線看護専門看護師コース」を設置し、被ばく医療科学分野の人材育成を進めてきました。
福島医大との災害・被ばく医療科学共同専攻の保健・看護学コースでは、本コースをさらに発展させて被ばく医療科学分野に精通した看護師・保健師の育成を行うと同時に、医科学コースでは特にアジア諸国をはじめとする外国人留学生を受け入れ、将来それぞれの国において本分野を牽引していく人材の育成に努めています。留学生への教育は英語で行っており、国際機関等での勤務経験のある一流スタッフを招聘して行っています。特に国際放射線防護委員会(ICRP)の副委員長であるジャック・ロシャール先生は、客員教授として放射線防護学やリスクコミュニケーション学、川内村実習などを担当されており、まさに世界のトップレベルの講義、実習が行われています。

長谷川 有史

公立大学法人福島県立医科大学

長谷川 有史 Arihumi Hasegawa

複合災害に対応できる専門家の育成

災害・被ばく医療科学共同専攻(修士課程)は、東日本大震災に伴い発生した福島第一原子力発電所事故(以下福島事故)の経験と教訓を踏まえ、原子力災害に対応することのできる実践力ある人材育成を目的として、平成28年度(2016年)より長崎大学と福島県立医科大学の間で新たに開設された教育課程です。

そのカリキュラムは、長崎大学で長年培われた原爆被爆研究・チェルノブイリ事故調査・福島事故の復興支援の知識と実績に加え、福島県立医科大における経験と実践の、双方の施設の強みをバランス良く習得できるよう構成されています。

本課程では以下の2種類コースが選択できます。保健・看護学コースでは、被ばく医療科学分野に精通した看護師・保健師の育成を行います。医科学コースでは多様な職種を対象に、国外からの留学生を交えて講義・実習・研究を行います。そして両コースが連携しながら相補的に知識・技術を高めてゆきます。

福島事故の教訓は、科学的知識と技術を踏まえつつも既存の概念にとらわれない臨機応変な思考・対応能力の重要性でした。そして多様な職種や施設の連携・協調・相互理解とそれを可能にするためのコミュニケーション能力の重要性でもありました。我々と共に学び、多様な価値観や考え方に触れ、それを理解する努力を行い、自らも成長しつつ社会に貢献しませんか。そして、まだまた未知の部分が多いこの領域を共に開拓して参りましょう。

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