共同大学院紹介

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共同大学院設置の必要性

共同大学院設置の必要性

2011年3月の福島第一原子力発電所事故により、緊急放射線被ばく医療や放射線健康リスクコミュニケーションといった、災害・被ばく医療科学分野の看護師、保健師をはじめとする専門家の不足が露呈しました。今後は、放射線診断・治療学の普及や原子力発電所の建設が進む海外、特にアジア諸国における災害・被ばく医療科学分野の人材育成も大きな課題です。
被ばく医療学・放射線リスク学で実績を持つ長崎大学と、東日本大震災を経験し災害医療分野での実績と貴重な経験・教育フィールドを有する福島県立医科大学は、平成28年度からそれぞれの大学の特長を活かした「災害・被ばく医療科学共同専攻」を開設し、本分野における人材育成を開始します。

「災害・被ばく医療科学」において必要な人材

「災害・被ばく医療科学」分野においては、通常の救急医療・救命活動に加え、放射線被ばくの形態、放射性物質の同定、被ばく線量の推定などについて、各専門家と連携しながら適切な判断と対応ができる人材、さらには除染、放射線防護、被ばくによる健康影響等に関する住民への説明や心のケアにも対応できる人材が求められています。
長崎大学と福島県立医科大学は、平成27年度に「原子力災害・総合支援センター」と「高度被ばく医療支援センター」の指定を受けました。本共同専攻では、それらの機能をフルに活用した教育を行うほか、センターの中核を担う専門家が人材の育成にあたる予定です。

緊急事態応急対応

3つのポリシー

アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)

災害医学や被ばく医療学、放射線国際医療保健学、放射線保健看護学への強い関心と意欲を持ち、協調性とリーダーシップを有し、災害時における調整力やコミュニケーション能力の研鑽を積もうとする高い志を有すること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

医科学コースと保健看護学コースの共修となる専攻共通科目においては、災害・被ばく医療科学の基盤となる基礎放射線医科学、リスクコミュニケーション学、災害医学に関連する科目群を設ける。各コースにおける専門科目では、医科学コースにおいては国際保健学や災害医学に関連する科目群、保健看護学コースにおいては放射線看護学に関連する専門的知識を習得するための科目群を設ける。
福島県立医科大学、長崎大学、長崎大学川内村復興推進拠点における実習を通じて、習得した専門知識を活用し実践できる力の習得を目指す。
課題研究においては、それまでに習得した知識を基盤として、構成大学の教員が体系的な研究指導を行う。

ディプロマ・ポリシー(学位授与に関する方針)

医科学コースでは災害医学や被ばく医療学、放射線国際医療保健学、保健看護学コースでは被ばく医療学、放射線保健看護学に関連する学際的知識を駆使して、協調性やリーダーシップを発揮し、国内外の災害現場における問題把握、対策の立案、実施を行い、さらには災害時のクライシスコミュニケーション(災害発生時における情報伝達と共有)とリスクコミュニケーション(災害発生前後における情報共有と対話)を主導することができる。具体的な能力は以下のとおりである。

●医療機関、搬送機関、地方行政機関、関連する省庁において、複合広域災害時の災害サイクルに応じて、超急性期・急性期対応では調整能力とクライシスコミュニケーション能力を発揮して健康被害に対して適切に対応し、平時や復興期においては、住民の防災対策・健康影響、リスクコミュニケーション等に関する事業に対応できる。
●国内外の教育機関・自治体・公的機関において、後進の育成を行うことができる。
●博士課程を経て、関連する国際機関において災害時のクライシスコミュニケーションやリスクコミュニケーションに関連するプロジェクトを主導できる。

土壌サンプリングによる放射性物質測定

土壌サンプリングによる放射性物質測定

住民への線量計使用法の説明

住民への線量計使用法の説明

緊急被ばく医療の想定訓練

緊急被ばく医療の想定訓練

学費および学生支援について

学 費
入学金:282,000円/授業料:年額535,800円

奨学金制度
大学院学生に対する日本学生支援機構の奨学金制度があります。(貸与月額:50,000円~※)また、日本学生支援機構の奨学金を利用できない場合は、両大学がそれぞれ独自に設けた奨学金制度を利用することができます。詳細については各大学にお問い合わせください。

授業料等免除制度
経済的理由により授業料の納付が著しく困難であり、かつ、学業成績優秀と認められる学生に対しては、申請により授業料等を免除できる場合があります。各大学へお問い合わせください。

長期履修制度
学生が職業を有しているなどの事情により、研究科の修業年限の2年を超えて一定の期間にわたり計画的に教育課程を履修し修了することを希望する旨を申し出たときは、その計画的履修を認めることができる長期履修制度を設けています。詳細については各大学にお問い合わせください。

※日本学生支援機構 http://www.jasso.go.jp/

学生の声

  • Choeung Karo

    Choeung Karo

    カンボジア

    私はカンボジアで薬学と植物学の研究経験を積んできました。放射線治療と人間、動物の健康への効果について、ここ原研で研究が進められることに胸をふくらませております。最後になりましたが、優れた学習環境、高度な教育、行き届いた支援に感謝致しております。

  • Han Moe Moe

    Han Moe Moe

    ミャンマー

    放射能についての理解を深め、放射能汚染を防ぐための先進技術を習得する目的で共同大学院に入学いたしました。放射能に関する医療施設やシステムを改善するためにも共同大学院修士コースは全世界的に必要であると思います。

  • Amrenova Aidana

    Amrenova Aidana

    カザフスタン共和国

    高度な教育、新しい文化や環境、多くの国からの友人を得る素晴らしい機会を得ることができ、本当に幸せに思っております。私の大学での研究テーマであった総合医療の知識を役立て、放射能災害医療の研究をより深めることを望んでおります。

  • Myssayev Altay

    Myssayev Altay

    カザフスタン共和国

    カザフスタン共和国の医療問題の一つが腫瘍学、特に転移のあるステージの進んだがんの早期発見と治療です。そのためには放射性核種を用いた診断や治療の発展が必要です。日本はその点で進んでおり、経験も豊富です。ここでの経験を母国、また自分を含めた将来の放射線医療者に役立てたいと思います。

共同大学院履修モデルコース
のご紹介

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